大台町って?

地理

清流・宮川と森林の町

 大台町は三重県の中部に位置し、東西に細長く広がっています。約90kmに及ぶ県下最大の河川「宮川」が町内を横断し、総延長の3分の2が町を流れています。
 西は奈良県川上村・上北山村に接し、日本三大峡谷の一つである大杉峡谷がその境界です。
 宮川上流域となる町の西部は1,000m級の山々に囲まれた純山村地域、宮川中流域となる町の東部は、茶畑・田んぼが広がる農村地域です。西部は吉野熊野国立公園に指定されており、町土の約90%以上を森林が占めます。

自然

魅力のひとつは何といっても、大自然!

 大台町を流れる「宮川」は、国土交通省の一級河川水質調査において、過去 11 回日本一に選ばれており、川遊びや鮎釣り客など、多くの人で賑わう清流です。
 また、大杉谷登山道や総門山をはじめとする周辺の山々にも、多くの登山客が訪れます。これらの豊かな山々では、数多くの植物や生き物を目にすることができます。日本の滝百選にも選ばれている「七ッ釜滝」をはじめ、六十尋滝、滝頭不動滝など多くの滝もあり、豊かな自然は四季折々にすばらしい景観を作り出し、人々の心を癒やしてくれます。

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エコパーク

目指すのは、人々と自然の共生

 町内全域が、ユネスコが実施する生物圏保存地域(国内呼称:ユネスコエコパーク)に指定されています。
 世界自然遺産が自然を保護・保全するのが目的であるのに対し、ユネスコエコパークは、自然と人間社会の共生に重点が置かれています。2016年現在、日本の登録件数は7件です(「大台ヶ原・大峯山・大杉谷」、「志賀高原」、「白山」、「屋久島」、「綾」、「只見」及び「南アルプス」)。
 大台町は世界が認めた貴重な自然資源の宝庫であり、町を挙げて、自然と人間の持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。

 

(大台町「大台ヶ原・大峯山・大杉谷エコパーク」ページへ)

歴史

歴史を紐解くと町が見えてくる

 大台町には旧石器時代の遺跡「出張遺跡」があり、古くから人々が暮らしていたことを物語っています。
 かつて伊勢神宮の御杣山として遷宮用の御用材が何度か切り出された歴史があり、倭姫に関わる伝承が伝えられるなど伊勢神宮とも関わりの深い土地です。中世には北畠氏の支配下となり多くの家臣が住んでいたことから、県指定文化財である三瀬砦跡など多くの史跡が残されています。八代伊勢国司であった北畠具教はこの地で暗殺され、北畠氏終焉の地となっています。
 また、町には伊勢と熊野を結ぶ熊野街道が通っており、巡礼者で賑わった面影を今に残しています。

神事

地域に根付く信仰

 町の東部・川添地区に大きな祭りが2つあります。一つは「柳原観音大祭」。寺の正式名称は「無量山千福寺」といい、弓引き神事、奉剱、護摩修行などが行われます。圧巻は火渡りで、渡ると無病息災を得ると言われ、2月と8月の大祭時は、県内外から多くの参拝者が訪れます。
 もう一つは「五身懸(ごみかけ)祭」と呼ばれる川添神社の奇祭。江戸期から続く五穀豊穣の祭です。「まだらーく、まんざい」と、掛け声をかけながら町を練り歩き、弓射神事、苗松神事と進められます。例年2月下旬に行われます。
 その他、夏は各地区で夏祭りを開催。下三瀬地区では8月14日、伝統芸能行事「羯鼓(かんこ)踊り」が行われます。

産業

豊かな町の、豊かな地域産業

 町の基幹産業は、西部地域が林業・東部地域がお茶です。
 大台町のお茶は全国茶品評会で幾度も優秀な成績を収めており、葉肉が厚く三煎目でもコクと香りを失わないのが特徴です。大台茶を始め、地元産の新鮮な食材・特産品を直売する「道の駅 奥伊勢おおだい」では、町内外から多くの方々が訪れ大変な賑わいを見せています。
 林業は主要な産業のひとつで、森林組合を始め第3セクター方式の林業会社や林業事業体がいくつもあります。
 トヨタ自動車が当地の山林を所有し、林業に関わりだしたことも当町の山林が優秀な証明です。

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