三重県大台町・三瀬谷ダム湖は、国土交通省の一級河川水質調査において過去に何度も日本一に選ばれている宮川の一部であり、SUP(スタンドアップパドルボード)やカヤック、ブラックバス釣りのフィールドとしても人気です。
スロープのある「もみじの里公園」「さくらの里公園」を発着点とし、たくさんの皆様にご利用いただいております。
近年のアウトドアブームから、ボードの持ち込みによるレジャー客が増加しています。
三瀬谷ダム湖のご利用の際は、「もみじの里公園」「さくらの里公園」設置の注意看板等を十分にご確認いただくと共に、以下の「宮川におけるアクティビティのルール・マナー」をご確認いただきますよう宜しくお願い致します。
宮川・奥伊勢湖(三瀬谷ダム湖)は、SUPやカヤック、バスフィッシング、釣りなどの各種レジャー及び、教育目的のレガッタなどとの共用水面です。また、漁業権設定水域でもあります。宮川の自然を知り、楽しんでいただく方が増えていることは地域として誇らしいことではありますが、時期的なオーバーツーリズムや水面におけるルールマナーの認知不足により、トラブルに繋がったり、安全面でも心配な状況が多くみられます。それぞれのレジャーが自然や互いを尊重し、「湖面をつかわせていただいている」という意識のもと、マナーやルールを守ることでそれぞれのレジャーが永続的に成熟していくことができます。持続的な自然環境・レジャーの場を守るために、宮川におけるアクティビティのルール・マナーの遵守をお願いします。
<出廷場所のルール>
宮川中上流域では、「もみじの里公園」と「さくらの里公園」のみを出艇場所としてください。他の場所で川に下りられる場所もございますが、すべて私有地です。私有地への無断侵入や長時間駐車で地域の方より注意を受けています。絶対に他の場所を利用しないようにしてください。「もみじの里公園」にはスロープが2つありますが、SUP・カヤックは下流側(川へ向かって左)を利用してください。上流側のスロープはバス釣りの方の優先です。「さくらの里公園」はスロープ付近はボート準備場所・車の転回場所として確保してあり、一時的な停車以外は、駐車は禁止です。必ず指定の駐車スペースをご利用お願いします。
<SUP・カヤック向けルールマナー>
1.ライフジャケット(PFD)の着用
ライフジャケット(膨張式やインパクトベストではないベルトやバックルがあるタイプ)は自身の生命を守る必要最低限の装備です。一部特定のマリンレジャー、海事経験者で自己責任で装着されない例がありますが、宮川におけるSUP・カヤックにおきましては、第三者がその様子を目撃した場合に、その第三者が「装着しなくても大丈夫」と誤った解釈をし、トラブルにみまわれた際に死亡事故に至ってしまう場合があります。キャリアに関わらず、必ずライフジャケットを着用されることを強くお願い申し上げます。
2.基本装備セット・セルフレスキューの確認を
ライフジャケット(膨張式やインパクトベストではないベルトやバックルがあるタイプ)・パドル・防水バックや紛失防止の処理をした携帯電話・SUPではリーシュコードを基本装備として楽しんでください。
SUPもカヤックも落水(転覆)の可能性があります。自身でセルフレスキュー(再乗艇)できない場合、命を落とす危険性があります。必要な技術を身に着けてから湖面に出るようにしてください。
3.安全に出艇するための気象状況とダム湖水位の判断
SUP・カヤックを楽しむうえでの気象条件については、各スポットの地形・風向きにもよりますが、風速4~5m以上の出艇は控えましょう。台風や大雨の後のダム湖は放流による流れが出て危険な状態となります。加えて近年極めて局地的なゲリラ豪雨・雷雲・強風を伴う雲もよく発生したり、予報よりも実気象が前倒しする場合がありますので、現場での観測と気象予報の再確認も重要です。これらの気象予報やダム湖の現況をチェックし、無理のない安全なアクティビティを楽しんでください。
4.フィッシングマナーを知り、守る
陸釣り・ボート釣りを楽しんでいる方の近くで、波や音を生み出すことはたいへんなマナー違反です。釣りを楽しまれている方を見かけたら、声掛けをし進行方向を伝え、互いにルートを確認し、静かに進んでください。
クリーク(沢、流入小規模河川)では、釣り人と岸の間を通らないように沖側を漕行してください。ほとんどの釣り人がボートから岸側へ向かってキャストして釣りをしているためです。また、釣り人から30m以内で飛び込みをしたり、長時間滞在し大声で会話するような行為はやめてください。
5.レガッタ
SUPは、宮川のアクティビティのなかでもっともスピードが出ない遊びです。川の中央で落水してあそんでいると、中央を漕行するレガッタと接触し、大事故につながる可能性があります。レガッタは後ろ向きに漕行するため、SUPやカヤックに気づかないこともがあります。レガッタが練習している時間は、川の中央で滞在して遊ぶことは避けて、川をクロスする際はできるだけスムースに川の端に寄って漕行できるように心がけてください。
6.川の中央部分での漕行・航行について
基本的には右側漕行・航行をしてください。川筋を横断する場合は、他のアクティビティに注意して速やかに横断してください。特にレガッタは見た目以上に高速ですので、充分に距離がある時に横断してください。
8.陸釣りについて
水上アクティビティは、陸釣りの方から20m以内は近寄らないようにしてください。また、クリーク内に進入する場合はクリーク出口の陸釣りの方に必ず声を掛けて指示に従ってください。
<ブラックバス向けルールマナー>
1.フィッシュパスの購入について
三瀬谷ダム湖で釣りをする場合は、フィッシュパス(年間パス3000円、DAYパス¥700、中学生以下不要)の購入をお願いしています。トイレやスロープなどの陸上施設の整備など水辺の環境整備に充てられます。釣りは他のレジャーに比べて環境負荷の大きいレジャーですので、ご協力をお願いいたします。フィッシュパスを購入し、使用を「オン」にすることで、当該地域の天候の急変(警報や注意報の発令)のお知らせや水位情報などを得られるという釣りに有効なサービスもあります。
2.推進装置について
三瀬谷ダム湖のバスフィッシングはエレクトリックモーターのみの使用が可能です。エンジン船外機搭載のボートの場合はエンジンを使用しないようにしてください。
3.ライフジャケットの着用
小型船舶操縦者法に従い、乗船者全員に「桜マーク入り」のライフジャケット着用の義務があります。小さな子供さんには子供用ライフジャケットを着用させ、股紐も装着してください。免許不要艇も同じです。
4.狭小エリアについて
三瀬谷ダム湖には9か所のクリーク(沢、流入小規模河川)があります。具体的には、もみじの里公園から下流右岸2か所、左岸1か所、もみじの里公園から桜の里公園までの間に左岸2か所、右岸3か所、さくらの里公園から上流は右岸1か所があります。これらのクリーク内では、激しい引き波を立てないよう徐行してください。また、他のレジャーの方も進入して来ますので、釣り人が先に入っていた場合は、SUPやカヤックなどに通り道を示してください。釣り人が後から入る場合は、必ず声をかけて先行者の指示に従ってください。
5.他のレジャーとのトラブル防止のために
釣り人が他のレジャーを完全に理解していないのと同時に、他のレジャーの方もルアーフィッシングを完全に理解しているわけではありません。世間の釣りのイメージとは「糸をその場で水中に垂れて待っているのが釣り」という程度のものです。それに対して、ルアーフィッシングはルアーをキャストして行います。従って、比較的広い範囲を使うので、自分のキャスト範囲に他のレジャーが入ってきた場合には、トラブルの元になりかねません。相手は知らずに行っている行為ですので、まずは怒らずにまずは声掛けをしてから意思表示を行ってください。レガッタは後ろ向きに漕行して来るため、不慣れな場合は寄ってくる場合もあります。その際には釣り用ボート側があらかじめ退避し、早めにレガッタに声をかけて進路の変更を促してください。
6.救助義務について
バスフィッシング用ボートは三瀬谷ダム湖内のレジャーにおいて、唯一の動力を持つ存在です。したがって、他のレジャーやレガッタなどで落水し、自己復帰が出来ずに困っている方に遭遇した場合は必ず救助を行ってください。
7.ブラックバスの持ち込み、持ち出しの禁止
特定外来種被害防止法により、オオクチバス、コクチバスの三瀬谷ダム湖への持ち込みと持ち出しは厳禁です。
8.陸釣りについて
フィッシュパスを購入し、指定された場所で陸釣りを楽しんでください。
水上アクティビティは、陸釣りの方から20m以内は近寄らないようにしてください。また、クリーク内に進入する場合はクリーク出口の陸釣りの方に必ず声を掛けて指示に従ってください。
9.ゴミの持ち帰り
ゴミは各自で持ち帰ってください。特に、根がかりした物は回収に努めてください。