オーダー家具を製造する職人、廣田利夫さん

大台町天ヶ瀬「ウッドクラフト廣田」は、オーダーメイド家具を中心に製作されています。

熟練の職人が丁寧に作り上げる「一生付き合える家具」に定評があります。

これまでに多くのメディアから取材を受けてきた廣田利夫さん。

大台町観光協会でも、廣田さんがテレビに出演される度にお問い合わせをいただきます。

近年はテレビの反響でオーダーが入ることが多いそうです。

「杉やヒノキが一般に知られている木材だが、お客様が実際に工房に足を運んでくれると、けやきやトチ、桜の木も良いと好みの木を選んでくれる。」

この日もお客様からの注文品のリビング用のテーブルと椅子を作っていました。

お客様のこだわりは、テーブルに引き出しが付いているところ。

「大手からの注文もあるが、一人で作っているため量産できない。もっと若ければ、工房も広く立て替えてやっていたかもしれないね。」

そんな廣田さんの作り出す製品の一つに「つみき」があります。

 

ウッドクラフト廣田のオリジナル積み木

「天然木ヒロタのつみき」と名付けられた積み木の特徴は、三重県産の天然木にこだわり、安全に遊べるように一つずつ丁寧に面取りし、「無垢の木」本来の色と手触りを活かすため無塗装であること。

大人のお客様が自分用に積み木を購入されることもしばしば。

廣田さんの積み木は、独自のアイデアで微妙に形が違うようになっていて、もとあったように箱に綺麗に仕舞うことに頭を使います。

赤ちゃんからお年寄りまで、老若男女が楽しめます。

2019年7月に奧伊勢フォレストピアで開催された「作家6人展」で初お目見えしたのが、2種以上の木を組み合わせた小さめの積み木です。

「技術も時間も必要だが、お客様に愛着を持って一生大切にしてもらえるような価値あるものを作っていきたい。」

家具にも積み木にも、職人廣田さんのお客様への思いが込められています。

 

30年前のイベント出店の記録

この日は、30年前の写真を見せてくれました。

大台町と宮川村の合併前の、「どんとこい大台まつり」の前身となる宮川村のまつりに毎年出店していたそうです。その頃の廣田さんは大工の現役で、合間の時間で1年かけて、祭りの為の小物作りをされました。

ログハウスをトラックのサイズで作って、祭り会場までパトカーに先導してもらって運び入れた年もありました。このログハウスは数百万円で売れたとか。

「合併後のどんとこい大台まつりでも出店した年もあったけれど、イベントの準備や運び入れが大変だからすごく疲れる。お客様と多く会話できることは楽しいけどね。」

 

どうしても廣田さんに作ってもらいたい、という声

工房の中に、三重県志摩市にある行列が出来る店、ぱん屋「ふじ田」のクマさんが描かれたペン立てがありました。

ふじ田さんがパン屋をオープンする際、木のぬくもりがほしいということで、店内のテーブルと棚をどうしても廣田さんに作ってほしいとオーダーされたそうです。

このペン立てはオープン1周年の記念品。

 

常にお客様が求めることにアンテナを張る廣田さん

お客様はどんな商品を求めているか。奥伊勢テラスでは、廣田さんの商品を2018年のオープン当初から販売しています。お客様の声や反応をいつも気にかけている廣田さん。

以前から話し合いを進めていた、大台町に来た記念になるキーホルダーを開発することが決まりました。

その場で機会を動かし、サンプルを作ってくれる廣田さん。

奥伊勢テラスでは当初、廣田さんが好きだというツバメのマークとウッドクラフト廣田のロゴを入れたもの、それらを入れていないものを販売していましたが、圧倒的にロゴがある方が人気がありました。

2種類店頭に並べて様子を見て欲しいというのも廣田さんからの提案でした。

廣田さんが商品作りの先にお客様を見ているのと同じように、お客様も商品の向こうに、職人廣田さんを見ているのではないかと思います。

 

新商品「天然木ヒロタのつみきストラップ」完成

全てが手作り。様々な木を組み合わせた、ひとつひとつ異なる積み木のストラップ。

ウッドクラフト廣田と奥伊勢テラスのコラボ商品「天然木ヒロタのつみきストラップ」は、ひとつ税込480円で奥伊勢テラスで販売しています。

大台町の旅の思い出に。新たに誕生したお土産をぜひ手に取ってお選びください。

 

奥伊勢テラス(大台町観光協会 案内所)

※道の駅奥伊勢おおだい隣、黄色い「宮川物産ゆずっこ自販機」が目印です。

三重県多気郡大台町663-1

TEL 0598-84-1050

 

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