12月中旬、大台町では、昴学園高等学校の2年生の生徒の皆さんが各施設にインターンシップに来ていました。

大台町観光協会でも女子生徒を1名受け入れ、主に情報発信業務を学んでいただきました。以下に、彼女の記事を公開します。

 

 

 こんにちは。本格的な寒さとなってきた今日この頃、昴学園高等学校のインターンシップで大台町観光協会に配属されました垣内彩花です。今回、私がインターンの3日間で経験したことを記事にしました。最後まで読んでいただければ嬉しいです。

 大台町観光協会では、窓口と電話でのお客様対応、お店での商品の委託販売、ホームページ・SNS(フェイスブック・ツイッター・インスタグラム)の更新、メディア対応やイベントなどの企画と、多岐に渡る業務を行っているそうです。インターン中は、1月から始まるスタンプラリーの準備を進めていらっしゃいました、大台町観光協会が普段、どのように仕事をしているのか身をもって体験することができました。

 大台町の人気の観光スポットを聞いてみたところ、大杉谷登山道が一番人気だそうです。毎年4月に登山道がオープンになると、大台町に多くの登山家が訪れます。私も今後登山を経験し、大杉谷登山道に挑戦できるぐらいの体力を付けたいです!

 

 そして今回、インタビューをするという貴重な機会を設けていただきました。事前に質問を考え、準備を整えます。

 大台町の湧き水「森の番人」を販売する「有限会社森と水を守る会」の山本耕司さんにお越しいただきました。


垣内(以下K)「こんにちは!」

山本さん(以下Y)「こんにちは、よろしくお願いします。

K「まずは森の番人はどのような経緯で生まれたのか教えてください。創業は何年ですか?」

Y「創業は平成5年です。昔、春日谷特用林産物生産組合で、なにか新しい商品の開発ができないかとなり、森の番人が出来たんです。

K「森の番人の水は湧き水だと聞きました。どこから湧いている水なのですか?」

Y「春日谷上流の水です。パイプを使って、水を工場まで引いてきています。

K「そうなんですね!では春日谷上流の水、森の番人のPRポイントを教えてください。」

Y「まずはこの町に流れている日本有数の清流という所を売りにしています。大台町を源流とする宮川は、国土交通省による全国一級河川の水質調査で、『水質が最も良好な河川』つまり『清流日本一』に何度も選ばれています。また、大台町はユネスコエコパークでもあります。その他にも、森の番人は他のスーパーで売っている水とは違い、天然のカルシウム・ナトリウム・カリウム・マグネシウムが含まれているミネラル豊富なナチュラルウォーターという点です。自然の湧き水なので、採取した日によって味が微妙に変わってくるんです。


スーパーやコンビニエンスストアに売っている「デザインウォーター」という水は、一度ろ過して水に含まれている成分を全て取り除き、その後にミネラルを追加しているそうです。ですがこの森の番人は、120℃の管の中を通って殺菌する加熱処理を行い、水本来の味と成分を大事しています。その成分には一切手を加えていない水の事をナチュラルウォーターというそうです。

山本さんに、森の番人の良い点だけでなく、今抱えている問題や課題、そしてその解決策についてもお伺いしました。


K「今、現状抱えている課題を教えていただけますか?」

Y「そうですね、昔は地域の方に助けてもらい続けて来れたのですが、高齢化や子の大台町を離れる若者も多いので新規のお客様の獲得が難しいことですね。値段も普通の水より少し高いので、手が伸びにくい点があります。

K「その現状を打開する為にはどうしていこうと考えていますか?」

Y「このインタビューを受ける前にも桑名の方に行ってきたんですけど、様々な場所で徐々に顧客を増やしていくことが大事になりますね。あとは健康志向の方や自然派の方におすすめしたり、ホテル内で販売したら高級な水として売り出すことも出来るんじゃないかと思います。

K「最後になります。今後の活動や目標を教えてください。」

Y「創業から25年間、地域の皆様に支えられてここまで来れたんで、これからもその思いを引き継いでいくことですね。また、この町では働く場所がとても少ないので、森の番人の工場が誰かの働く場所として役立てていけたらいいなと思います。

K「これでインタビューを終わらせていただきます。お忙しい中、お話をして頂きありがとうございました!」

Y「ありがとうございました。


 今回のインタビューでは、大台町の宮川の水について、また会社運営の難しさについて深く知ることが出来ました。森の番人は、過去には伊勢志摩サミットでの公式飲料水として、各国の代表の方にその味を知ってもらいました。創業25周年の森と水を守る会、なんと、三重県が選定する「みえセレクション」今年度新たに仲間入りした13品の中に選ばれたそうです!森の番人が全国でさらに有名になるよう応援したいです。

 私はインタビューをするのが初めてで、最初は話し方がぎこちなかったのですが、山本さんが丁寧に話をしてくれたおかげで、後半は笑顔で質問や会話をすることが出来ました。この経験で、コミュニケーション能力を鍛えることが出来たので、社会に出ても、自信をもって様々な人と会話をしてみようと思えるようになりました。

 インターンを通して、働くことの大変さを実感しました。いつも「いつかは働かなくてはいけない」と思っていても、なかなか自覚が湧いてこなかったのですが、このインターンのおかげで社会に出ることとはどういうことか、自分の将来を考える大切さを学びました。こうして貴重な経験をできたのも、インターンシップを受け入れてくださった大台町観光協会の方のご厚意のおかげです。ここで3日間経験した事務仕事やインタビュー、この記事を書いた経験は決して無駄にしません。社会に出る第一歩としてこの経験をヒントに、残された高校生活を有意義に過ごしていきます。ありがとうございました!

 

垣内さんには、その場所に花が咲くような明るさがあります。元気で活発な性格を生かして、接客とインタビューから多くのことを学んでくれました。また、パソコンのスキルもあり、将来が楽しみな生徒さんです。この経験を生かして羽ばたいていってください。応援しています!

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