こんにちは。私は12月14日から16日までの3日間、昴学園高等学校からインターンシップで大台町観光協会に配属されました、二年生の田中小春です。今回は私が、このインターンでの3日間の経験を記事にまとめてみました。ぜひ最後まで読んでください。

 

 まず初めに大台町観光協会の仕事内容を聞かせていただきました。

 大台町観光協会での主な仕事内容としては、大台町の魅力をWEBサイトやSNS(Instagram・Twitter・Facebook)、YouTubeなどで発信してさまざまな人に大台町のことを知ってもらうこと、大台町を観光しに訪れた人たちへの対応、イベントの企画運営などです。

 大台町観光協会が運営する奥伊勢テラスには、道の駅奥伊勢おおだいに置かれていない大台町の特産品などが並び、それを買い求めて訪れるお客様もいるのだそうです。私は、大台町の特産品「柚子」のお化粧品に興味を持ちました!

 

 私も生まれてから今までお世話になっている大台町ですが、私も訪れたことがないところが大台町にはたくさんあって、どこも魅力的なところばかりでした。大杉谷の登山や、キャンプをしてみたいと思いました。いつか訪れてみたいです!

 そして今回なんと、人生初のインタビューをさせていただくことになりました!私にとってはとても貴重な経験でした。

 

 初めに、質問内容を事前に考えました。相手に失礼のないようにどのようなことを聞くべきなのか考えるのは難しいと感じました。

 大台町のヒノキを使ってまな板を作っている小掠正八さんにインタビューをさせていただきました。

〇もともとの職業

以前は名古屋で修行して左官工事をしていて、京都で働こうと考えていたけれど、出身地である大台町には親戚も多く、当時バブルの最盛期になり家がどんどん増えている状況で、田舎でも仕事が多かったそうです。

しかし、40年前から腕を損傷してしまい、左官の仕事は機械ではできない繊細な仕事であったため、腕が使えなくなった小掠さんは好きだったというお仕事をあきらめることになってしまいました。

その後、水道設備の会社に切り替え、現在はほぼ引退して、息子さんが引き継いでいるそうです。

 

〇木材を扱い始めたきっかけ

木材を扱い始めたきっかけは、木工の趣味から。大台町・宮川産の木は色や質、香りなどが素晴らしく、その素晴らしさをいろいろな人に知ってもらおうと、身近なものとして「まな板」を作るようになったのがきっかけだったそうです!

 

〇商品を作る過程について

趣味、遊びの延長として始めたのがきっかけだから、商品はいつも一人で作っているそうです。細かいものなどを製材してほしいというと製材所は時間がかかってしまい、費用も掛かってくるので、製材する段階で一番苦労するそうです。

商品すべてを一つ一つ手作業で製造するのは大変だろうなと思いました。

 

〇木材の特徴

まな板を作る際に使うことができる木の種類は、ホウ・イチョウ・ヒノキの3種類があるけど、小掠さんにとっては「ヒノキ」が一番だそうです。

 

〇大台町のヒノキの良いところ、ほかのヒノキとの違い

色、香り、粘り気がどの木材よりもよく、昔から家などを建てる時に使われているヒノキ。小掠さんには特別で大切なものなんだなとお話を聞いていて感じました。

 

実際に香りをかがせていただきました。とても落ち着くいい香りでした。

〇商品で一番おすすめのもの

まな板や鍋敷きは日常で使うものだからやはりおすすめだそうです。わたしもこれから、料理をする際に使ってみたいと思いました。

 

〇作りやすいもの 

加工したりすると費用が掛かってしまったり、5回~6回ほど手を入れないと、反っしまったり割れてしまったりしてしまうそうです。

だから何度も削って乾かす作業をしないといけないので、どの商品も製造する大変さは変わらないそうです。

 

〇商品を作る際に気を付けていること

使う人の身になって作ることを常に心掛けているそうです。特に、まな板は人によって大きさや形や厚さで使いやすさが変わってくると思うので、そのことを考えながら作るのは大変だろうなと思いました。

小掠さんの作るまな板は一つ一つサイズや厚さが違っていて、使う人にとって一番使いやすいもの選ぶことができるので、それも小掠さんが作るまな板の良いところの一つだと思います!

 

〇商品を作る際に大変なこと、問題点

生の木を持ってくると重たく、乾かす作業に、約1年かかってしまうそうです。現在奥伊勢テラスに並んでいる商品も約3年間自然乾燥させているそうで、かなりの時間と手間をかけて商品が作られているらしいです。

時間や手間がかかってしまうのはどうしようもないことなので、大変だと思いました。

 

〇一番苦労したこと

木材を切る作業なので、手をノコギリなど刃物で切ってしまったことも…!

何度か救急車で運ばれたことがあったらしいです。刃物を扱う仕事には危険なこともあるのだということを知りました。

 

〇大台町内外での商品販売について

高速道路沿いの奥伊勢パーキングエリアなどでの販売なども考えたけど、納品や運ぶのが大変で難しく、他にやらなければいけない事もあるため時間がなく簡単ではないらしいです。

 

〇これから作っていきたいもの

要望もあり、焼き印を入れたいそうなのですが、まな板は調理をするものなので、溝があると汚れがたまってしまい使いにくくなってしまうんじゃないかと考えているそうです。

 

〇どんなことを目標にこれから活動していくのか

いろいろな人にヒノキの良さを知ってもらうために、商品をたくさんの人に使ってもらいたいと考えていて、そのためにはたくさんの商品を生産していきたいと考えているそうです。

けど、時間がかかってしまうことが問題となって、一気にたくさんの商品を生産するのは難しいと考えているそうです。

〇大台町のおすすめの観光地

小掠さんをはじめとした地域の方々が管理されている「滝頭不動滝」や、日本でここでしかないというほど立派な木があるという「北総門山」のヒメシャラ群生地、どちらも奥伊勢フォレストピア周辺の景観スポットです。

ヒメシャラが群生している森は、北総門山の健康の森という場所で、障害を持っている方でも気軽に足を運べるように車椅子用に道がきれいに整備されていて、どのような人でもそこの美しい景色を見ることができるそうです!

頂上には展望台があるそうで、冬の空気が澄んだ朝には、富士山が見えることもあるらしいです!

とても美しいそうなので、私も一度はその風景を目にしたいと思いました。

 

〇小掠さんにとっての大台町の好きなところ

大台町の人たちは心が温かい人が多く、優しいとよく言われると照れくさそうに話していただきました。

私もこの大台町に住んでいて、どの人も心が温かく素敵な人ばかりだと思っています!

ずっと住んでいると感じないけど、都会から来たりすると、そこにない大台町の良さが感じられるという話に、私もすごく共感できました!自然が豊かで水や川がすごくきれいなので、それも大台町の魅力の一つです!


 今回の取材を通して、大台町のヒノキの良さや、商品を製造する大変さがわかりました。

小掠さんが作っている製品は一つ一つが丁寧に作られており、小掠さんのヒノキへの強い思いや愛情を感じました。

大台町のヒノキの魅力が、これからもたくさんの人に伝わってほしいと思いました!

 私は取材の経験がなかったため少し喋り方がぎこちなくなってしまいました。

けれど小掠さんが優しく丁寧に話してくれたので、あまり緊張することなく話すことができました。

この経験の通してコミュニケーション能力が少しだけ鍛えられた気がします!貴重な経験をさせていただき本当にありがとうございました。

 

インタビューの様子を大台町観光協会の職員さんが丁寧に編集して動画にしてくれました!ぜひ見ていただけると嬉しいです!

 

 このインターンの経験で社会の大変さや、仕事をすることの楽しさを学ぶことができました。少しずつ、将来のことを視野に入れていかないといけない時期に貴重な経験ができて本当に良かったです。

そして、私の知らなかった大台町の魅力を知ることができました。住んでいてもなかなか気づくことができない大台町の良さを知れてうれしいです。今まで意識していなかったからこそ、より大台町にはたくさんの良いところがあることに気づくことができました!

 自然が多いところ、大台町の方がとてもやさしいこと、ほかの場所ではできない体験などができる、本当に魅力であふれる町だと思います。将来、この大台町に居続けるかはわからないけど、たくさんの魅力があるこの大台町がこれからも私は大好きです!

 3日間本当にありがとうございました!