三重県多気郡大台町弥起井にある大台町B&G海洋センター(奥伊勢湖漕艇場)前の向日葵が満開です。
2021年に三重県で開催する予定だった第76回国民体育大会「三重とこわか国体」のボート競技会場となることをPRするため、大台町B&G海洋センターの1反の土地に植えられた約3千本の向日葵畑。
 
三重とこわか国体は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止となりましたが、この向日葵畑はカメラマンなどから人気を呼び、その声を受けて、今年も地元「弥起井倶楽部」代表の田中さんが中心となり、ボランティアで整備してくれました。
 
今年も立派な見晴台が組まれ、背の高い向日葵を上から望むことができます。
また、休憩できるテントには、弥起井倶楽部お手製の木製ベンチが設置されています。
田中さんによると、7月10日頃まで見頃が続くのでは、とのこと。
 
「たくさんの方に喜んでもらいたい、大台町に遊びに来てほしい」という気持ちで整備された向日葵畑をぜひお楽しみください。
 
▼弥起井の向日葵を動画でチェック!

 
 
また、弥起井倶楽部による甘くて高品質な「弥起井のとうもろこし」が購入できるテント販売の「とれたて農産物直売所」が、向日葵畑の隣の敷地テントにて期間限定営業をスタートしています。
販売は10時頃から開始しますが、6月30日、7月1日と、30分で完売。今年は道の駅や他店では販売せず、テント一本勝負だといいます。幻と言われる所以ですね。
 
7月2日日曜日もテント販売を行うそうです。
 
「それ以降の予定はとうもろこし次第。いつテント販売を行うかは宣伝しないので、通りかかった人だけの特権ということで。」と笑顔を見せる田中さん。
約20年前、子どもたちに収穫させてあげたいと思いスタートしたというとうもろこし。当初は販売目的では全くありませんでしたが、知人にプレゼントすると、誰もが「こんなに美味しいとうもろこしは売らなきゃ勿体ない!」と田中さんの背中を押したそうです。
 
牛糞を使用した土づくりにこだわり、とうもろこしに栄養がしっかりいくように草取りも入念に。
 
今では田中さんがとうもろこしのみならず様々な野菜の先生となり、各地の生産者さんを支えています。
 
ちなみに農家さんではなく、板金屋さんが本業です。
 
早朝から野菜のお世話をしたり、たくさんの方の笑顔のために向日葵畑整備というボランティア活動に精を出したり。その後に本業の現場へ向かう。
 
夫婦二人三脚で野菜作りと販売を行っている田中さん。
 
「妻と相談し、そろそろ年やし、来年は規模を縮小すると思う。」
 
少し寂しい気もしますが、それは全国共通の田舎の地域課題なのかもしれません。
直売所では、弥起井倶楽部の皆さんと交流できるのも魅力の一つ。
 
幻の「弥起井のとうもろこし」、運良くゲットできた方は思いのこもった絶品のとうもろこしを味わってみてください。