三重県・大台町で初めての試みとなる「チャレンジカップIN宮川・レディース鮎釣り選手権」が令和5年7月9日、宮川上流で開催されました。

参加したのは、関西地方や愛知県、三重県に住む15名の女性鮎釣り師たち。

朝8時に本選が始まりました。

応援に駆け付けた家族やパートナーが見守る中、鮎の友釣りをスタートさせた参加者の皆さん。

大会には、この日のために道具を揃え、何度か鮎釣りを練習したという西尾真由子大台町副町長も参加されました。

副町長にお話を伺いました。

 

Q．初開催の大会の雰囲気はいかがでしたか。

副町長「朝早くから、漁協や地元の方々が会場設営をしてくださっていました。何せ、レディースの選手権は初の試みでしたので、どのように運営すれば参加者にとってより良い大会になるのかということを、開始ギリギリまで工夫を凝らして準備されていました。

一方、参加される方々は、関西方面などの町外からわざわざ宮川上流までお越しいただくだけあって、皆さんベテランあるいは鮎釣りに慣れているという雰囲気が漂い、初心者の私は場違いなところにいるのかもと思っていました（笑）

スタート時、参加者の皆さんからは『今日の選手権を楽しむぞ！』といった空気を感じました。」

 

Q．当日の釣果は？

副町長「実際に釣ったのは３匹。友鮎２匹はかろうじて逃がさなかったので、計量は５匹でした。

最初、全く釣れないポイントにいたらしく、可哀想に思ってくださったギャラリーの皆さんから、『そこでは釣れやんぞー！』とをお声をかけていただきました。」

 

Q．参加者の皆さんとどんなお話をされましたか。

副町長「まずは、私よりも年齢の高い参加者のお一人と朝のご挨拶。その方は謙遜していらっしゃいましたが大変ベテランのようで、ウエアも釣り道具も使いこまれていました。一方私はほぼ新品のウエアに釣り道具でしたので、『ピカピカね～』なんて声をかけていただきました。その方は上位の成績。お兄様とその娘さんも町外から応援にかけつけてくださっていて、お兄様が『自慢の妹です！』とおっしゃったのが印象的でした。『来年も開催されるなら娘も参加させますね』ともおっしゃっていました。

また、こちらも上位の方でしたが、宮川には個人的に何回かいらっしゃっているようで、お互いまたどこかで会ったら声を掛けあいましょうねと約束しました。」

 

Q．宮川上流での鮎釣りの魅力は？

副町長「大自然に囲まれた一級河川での鮎釣りは、その景色に吸い込まれそうになりますし、ものすごくリラックス＆デトックスができると感じます。そして、みなさんがよくおっしゃるように川の流れが優しいので女性も入りやすいと実感しました。へたくそながら、鮎を釣り上げるとやっぱり嬉しいものです。あとは自分の腕を磨くだけですね。」

この大会は、水産業の活性化と観光入込客の増加を図ることを目的に、令和2年3月に設立された水産振興活性化事業実行委員会が主催。

地元で鮎釣りを楽しむグループ「夢釣会（むちょうかい）」も運営を手伝い、開催されました。

12時に本選を終え、検量スタート。

参加者の中には、「大台町と姉妹都市である東員町からの参加。夫が大会の開催をチラシで知り、申し込んだ。」という方や、「今年は宮川上流へは鮎釣りに来ていなかったけれど、この大会が来るきっかけになった。」という声も。

町内からの参加者は、「普段は鮎釣りをする夫の隣で、子どもに邪魔をされながら釣る程度。今回は子どもに『お母さん出て』と背中を押されたことと、抽選会もあるということに惹かれて出場した。大会に出たことは初めてだったが、緊張感のある雰囲気の中にも、参加者の皆さんと和気あいあいと話せる時間もあり、楽しく参加できた。」と話していました。

釣果は、36匹（1,100ｇ）で奈良県からお越しの宮田幸美さんが優勝し、賞品「松阪牛」5万円分を、準優勝は三重県桑名市の上田三恵子さんが27匹（920ｇ）で「奥伊勢フォレストピア」ペア宿泊券を、第３位は大阪府の寺川尚見さんが27匹（820ｇ）で「宮川物産」特産品詰め合わせを受け取りました。

また、大物賞として、23.7cmというビッグサイズの鮎を釣り上げた愛知県の園田はつ子さんには、水谷つり具様からの協賛品、オトリ缶が贈られました。

入賞者の皆さん、おめでとうございます！

今年の宮川上流漁業協同組合発行の女性鮎友釣り遊漁券は、年券3,100円。

一般の鮎友釣り遊漁券の年券は12,000円であるため、大変お得な金額です。

また、18歳（平成17年生まれ）以下の方は、鮎友釣り年券は無料です。漁協事務所か各販売店で申し込みを行い、遊漁証を受け取って楽しむことができます。

 

鮎釣りが趣味の皆さん、また、鮎釣りを始めたいと思っている皆さん、ぜひ三重県・大台町の宮川上流へ鮎の友釣りを楽しみにお越しください。

詳細は、宮川上流漁業協同組合のホームページをご覧ください。

 

▼宮川上流漁業協同組合2023年鮎の友釣り解禁日のレポートはこちら！